玉手箱とザクロ
6/25「ふきもの ひきもの もの語る」
後半のコラボレーションに先立ち、
前半のプログラムでは、薩摩琵琶、クラリネット、それぞれに通常のスタイルってどんな様子なのかをお届けします。
川嶋さんが薩摩琵琶でまず演奏するのは
「浦島子伝説」
琵琶通の方にも、始めて琵琶を聴く方にもお楽しみいただける演目を選んでくださいました。川嶋さんは琵琶の活動の場やファンを広げようと尽力されるなかで、古典だけでなくご自身で創作されることにも取り組まれています。この作品もその一つ。皆さんが良く知る浦島太郎、実は元となるお話しが日本各所にあるのだそう。少しずつ展開が違うそれらをもとに、薩摩琵琶での演奏に仕立てたもの。いわゆる浦島太郎に似ているけれど、展開も結末も少し違う、楽しみですね。
いずれにしろ玉手箱は開けるらしい。その先は?
後半の私とのコラボでも、若く美しい川嶋さんでいて欲しいわ。ということで、前回のリハーサルの合間のおやつに、ザクロジュースの豆乳割を飲んで頂きました。ヨーグルトっぽくなって美味しいのですよ。ザクロって古来から不老長寿の果物という説もありますが、最近はエラグ酸とかウロリチンとかサーチュイン遺伝子とかのキーワードで、健康効果気になるものでうちに買い置きが^^
リビングのテーブル脇に置いてあった写真集「佐渡 しなしな 歩き」を見つけてご覧になっています。
この夏、佐渡に行きたいと思っているのだそう。佐渡には神社などに併設された能舞台が沢山あるのだそうです。さすが川嶋さん私とは違う知識も豊富で会話も楽しいです。で、とても笑顔になっていますが、この時何を話していたんだろう。楽しかったですね。
川嶋さんが気になった写真集は、私も以前写真展をさせて頂いた富士フイルム若手写真家応援プロジェクト【写真家たちの新しい物語】の先輩、第1回に選出され個展をされた高木ひでこさんの作品です。(私は第8回選出。)「かもめとビールと島の日々」として展示されたものをタイトルを変えて写真集にされています。このじわっと、ゆるっと、温かくなる感じ、今回のコンサート締めくくりに選んだ曲にも何か通じるものがあるのだなぁ。
琵琶を持つとビシッと格好いい川嶋さんのプロフィールはこちら
川嶋信子 薩摩琵琶 語り
桐朋学園大学短期大学部芸術学科卒業。役者として数多くの舞台に出演し、CM等でも活躍。その後、薩摩琵琶を鶴田流・岩佐鶴丈に師事。イベント出演や寺院、学校、美術館、公共施設などさまざまな場で琵琶の魅力を発信し、平家ゆかりの地でも毎年演奏。他にも無声映画の楽師や舞踏との共演、琵琶2人のユニット「谷中琵琶Style」や琵琶と講談の会「bi-dan」を自ら企画するなど、その活動は多岐に渡る。また寺山修司生誕80年記念公演/演劇実験室・万有引力「身毒丸」への出演(音楽家)を機に、創作語りライブを開始。寺山修司やシェイクスピア、芥川龍之介を題材に新作を発表し、“語りもの”としての琵琶の在り方を探求する。その“かたる声”には定評があり、力強い低音から透き通るような高音まで、奥行きのある響きと表現で物語を伝えている。2018年には明治大学図書館ギャラリーにて「琵琶と文学~琵琶奏者・川嶋信子の世界~」展が開催された。一日体験教室「まなびわ」を毎月開講し普及活動に尽力しながら、一昨年より“琵琶寄席”を主催し業界の活性化に努めている。日本琵琶楽コンクール上位入賞多数。NHK邦楽オーディション合格。NHK・FM「邦楽のひととき」出演。洗足学園音楽大学非常勤講師。https://www.nobukobiwa.com
役者を経て薩摩琵琶奏者となった格好いい一面と、日々の暮らしも大切にする同じ歳の友人、両面を知っているから、この人とこのコンサートを企画したいと思ったのです。
さあもうすぐ。まだお席の余裕ございます、ぜひ
6/25tue.
ふきもの ひきもの もの語る
薩摩琵琶・クラリネット・語りと音楽
川嶋信子 金川信江
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